湯河原宴の巻 [湯河原・真鶴]
NYから来ている姪っ子のリクエストで
車椅子の母を連れ、湯河原のおんやど恵に一泊しました。
室内用の車椅子を借りられ、源泉掛け流しの内風呂があるお部屋にしました。
母は湯舟の淵をまたいで入浴できなできなかったので(もちろん抱きかかえられません、大デブで)バスチェアをお借りして、温泉を流しました。
ベッドルーム、ダイニングルーム、リビングルームがあり、トイレは車いすでギリギリまで便座に近づけるほど広く、便座の両側に手すりがついています。
お食事はお部屋食です。手の込んでいるお料理はとても美味しく、量は多すぎず少なすぎず、丁度良かったです。
食前酒の他に、皆で梅酒やウーロン杯もいただきました。
食後に行った大浴場は露天風呂がついていて、とても落ち着き、良かったのですが
お風呂から出たら私のバスタオルが無くなっていました。
素っ裸で呆然と立ち尽くしていると高齢のご婦人が近づいて来て
タオルが無いのですか?と、、はいと返すと
ごめんなさいね、私は6番(貴重品ロッカーのこと)に入れたタオルを使ったの
とのこと…
そうですかと言うと、ごめんなさいね、以下同文…
なぜ謝るのですか?と訊いたら
なにか頭がぼーっとしちゃってと言いながら使用後のバスタオルをベビーベッドの淵に掛けました。
とりあえず、フロントにタオルが無くなってしまった旨を電話したら、すぐに持ってきてもらえました。
部屋に戻り、そんなびっくりエピソードを皮切りに冷蔵庫の日本酒をお茶碗で乾杯!母はビールも飲んでたな…
その後、な~んと3時まで、大爆笑飲み会は続くことになりました。
こんなに笑ったの10何年振り!と母
主に、姪っ子詐欺られ話だったようです←あんま覚えてない
姪っ子ったらテレビ番組の再現ドラマで放送されてもおかしくないくらいの劇場型詐欺にやられていたのです!
でもそれで大爆笑の祖母と叔母って…
朝食もお部屋です。
卵料理と、お魚料理と、納豆か牛乳かなど選べます。
朝食後のお風呂の後、私は10分朝寝し、奥湯河原をドライブして帰りました。
奥湯河原は母の思い出が花咲いて、ここに泊まったことがある、ここにも来たと色々と話していました。
実は母はもともと、旅行があまり好きではなく
ロコモ状態になって以降、更に脳梗塞の後遺症を抱えるようになってからは
出歩くことを拒否していましたが、今回は目に入れても痛くない孫の強い希望ということで応じてくれました。
これが最後の旅行になるかもしれない、母と姪に良い思い出を残してほしいという私の希望も叶えてくれました。
そして、次に姪っ子が来た時に生きていたらまた来ようねって言ってくれました。
母は1週間前からオムツ生活になりました。
失敗の頻度が増え、ヘルパーさん、たまたま里帰りしている姪っ子、私の負担が増え
激しく拒否する母に、強引に着用させたのが始まりでしたが
案外、快適だったようで、すぐにパッドなどのこだわりを示し
オムツ着用を快く…というか、積極的に応じてくれるようになりました。
母も私も、新しいフェーズの始まりとなった矢先の温泉旅行でした。
ちなみにおんやど恵は、赤ちゃん用のグッズなども豊富に用意があるようで、乳幼児を連れた若いご夫婦も多くみかけましたよ。
またお世話になると思います。